2005年05月31日

ラッシュライフ


ラッシュライフ
著者名:伊坂幸太郎(著)
出版社:新潮社
出版年:2005.05
ISBN :9784101250229



構成は鮮やか。しかし伊坂氏は神様が好きだなあ。(作家としては)若いのに。かと思えば何者にも縛られない、異様にかっこいい泥棒がでてきたり、あれは願望なんでしょうか。うーん、やっぱり登場人物が類型的過ぎると思う。展開も、因果応報というか、深みがない。構成も含めて「パレード」が格上ですよ(しつこい?)。厳しすぎるかな。
(★)
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2005年05月27日

さいはての二人


さいはての二人
著者名:鷺沢萠(著)
出版社:角川書店
出版年:2005.04
ISBN :9784041853108



「葉桜の日」以来10年以上のご無沙汰でしたが、追悼(今頃)にと購入。「いつの間にか人情作家に」と北上氏の解説にありましたが、ホントだ。びっくり。読ませる設定と人物描写ですが、ちょっとなあ、表題作は結末があまりに俗じゃないですか?切実ではあるんでしょうが。全般に甘いテースト、後味はいいですよ。
(★)
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阿修羅ガール


阿修羅ガール
著者名:舞城王太郎(著)
出版社:新潮社
出版年:2005.05
ISBN :9784101186313



また1行目に参った。すごいなぁ。でも読み続けるのはかなり辛かった、話自体が。ブラコンで純情でちょっと凶暴なアイコちゃんが生きる世の中は、ネットからあふれた悪意が渦巻いた無法地帯。猟奇事件や行方不明者は相変わらず適当に扱われ、心象風景はむちゃくちゃ恐ろしい。きっちりイメージをつなげてるのはさすがですな。なぜかとってもすかした私小説風の短編がついてるのが興ざめですが。三島賞記念て。
(★★)
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鉄塔武蔵野線


鉄塔武蔵野線
著者名:銀林みのる(著)
出版社:新潮社
出版年:1997.05
ISBN :9784101383217



小学生が鉄塔を順番に探して、変電所を目指す。本当にそれだけの話。鉄塔の描写はたいへん精緻で、写真もついてます。で、とってつけたようなファンタジーなオチ。ま、鉄塔を見る目は確かに変わりますよ。古いので興味があれば古本屋で。
(★)
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2005年05月14日

DEATH NOTE 6


DEATH NOTE 6
著者名:大場つぐみ(原著)
     小畑健(画)
出版社:集英社
出版年:2005.04
ISBN :9784088737959



刊誌連載(しかもジャンプ)というのが信じられないぐらいの
こむずかしいー、しかも非常に危うい倫理感覚(最初はね)の細密マンガ。
こっちは相方が買ってます。
特に3巻ぐらいまでのサスペンス感というのはすごかったですね。
(文字通り)憑き物の落ちた主人公はイマイチつまんないヤツ(ズバリ村上直樹だ)ですが、
ここへきてミサミサがけっこうやるな、という感じです。
元憑き物の(死神。ど根性ガエルっぽい)リュークんの再登場はまだか。
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のだめカンタービレ #12


のだめカンタービレ #12
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2005.05
ISBN :9784063405446



法律界の方もわりに読まれているというこのマンガ、
昨年末のやや自暴自棄になっていたころ、一気買いの一気読みをしまして。
予想通りにおもしろかったです、はい。
とうとう千秋さま、12巻にしてのだめワールドに堕ちてしまいました。
よくできたマンガだなって普通に感心してます。脇役もみんな生き生き。
がんばれ黒木くん。
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2005年05月04日

停電の夜に


停電の夜に
著者名:ジュンパ・ラヒリ(著)
     小川高義(訳)
出版社:新潮社
出版年:2003.03
ISBN :9784102142110



インド系アメリカ人女性作家の短編集。昔の江国香織っぽいテーストもある、ほろ苦い話が多いです。表題作も、一瞬ハッピーエンドと思わせて、やっぱり…という切ない話。人を見る目がシビアで、でも温かい。それにしてもアメリカに住むインド系の人は、こんなにみんな高学歴なのか。
(★★)
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オーデュボンの祈り


オーデュボンの祈り
著者名:伊坂幸太郎(著)
出版社:新潮社
出版年:2003.12
ISBN :9784101250212



初伊坂です。ほぼ同年代。東北大学法学部出身(おおー)。SEが主人公のこのデビュー作ですが、テストケースを洗い出すように物事を整理する、なんていうのはちょっと共感(できないけどね)。超ファンタジー的設定はあまり気にならないし、謎解きも納得。悪人の始末は痛快だが安易かな。でもまあ、気持ちの明るくなる話です。
(★★)
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海辺のカフカ


海辺のカフカ 上巻
著者名:村上春樹(著)
出版社:新潮社
出版年:2005.03
ISBN :9784101001548



うーん。あまり面白くなかった。「スプートニクの恋人」でも思ったけど、さいきんの村上さんは森とか山の神秘性ですべての謎を片付けようとするが、あまりにも説得力がない。出てくる人みんなリアリティーがない中、脇役の星野青年は魅力的ですが、今どき(じゃないのか?)一人称が「おれっち」ってどうなの。「羊をめぐる冒険」は名作だといまだに思っていて、「リーヴァイス」にあこがれた者としては納得できませんぜ。
(★)
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