この世界の片隅に 中 著者名:こうの史代(著)
出版社:双葉社
出版年:2008.07
ISBN :9784575941791
これはすごいマンガです(相方購入)。
まず,中巻だったのであと1巻出ます。
20年4月まで来ました。
平成20年の私に手渡される,昭和20年のすずさんの世界。
上巻では夢見がちだったその世界を圧倒的画力で見せてくれましたが,
この巻では,嫁いでいろんな経験をして成長していくすずさんと,周囲の人々の関わり合いが相変わらずのユーモアの中につづられます。
生活を押しやる戦争,でもその中でも夫婦の気持ちの問題はちゃんとあるわけで…。
下巻は当然楽しみですが,やっぱり読むのはつらいかもしれません。
超個人的な感想は以下に。
実は,何ヶ月か前の「九州ウォーカー」に作者こうの史代さんのインタビューが載っていて,
そこに「愛のない結婚をしたすず」と書いてあって,なんだかものすごくショックを受けたのです。
た,たしかに,すずさんはほぼ知らない人と結婚したんだけど…。
どうも私,相手の周作さんに岡惚れしているようです(笑)。
中巻を読んで,その屈折具合(いや,本当に優しくてまじめでまっすぐで痛々しいほどなんですが)にまた惚れ直しました。
(以下内容ですが,勝手な思い込みも含まれてます)
周作さんは,10年前に夢のような出来事で出会ったすずさんを捜しあててお嫁にもらいます。
で,来てくれたすずさんを本当にかわいがっています(4つ下だし)。
けど,すずさんは昔を覚えていないし,郷里から離れているし,実は心寄せていた幼馴染(水原さん)もいたのです。
そのうえ,周作さんになじみの女性がいたと知って,心揺れるすずさん。
それは「愛だろ,愛!」と言いたい。
さらに屈折しているのが,周作さんの水原さんへの対応。
周作さんは呉軍港にお勤めで,久々に陸に上がった海軍の水兵さんたちに,盛り場などを「ここは譲らにゃあ」と言います。
そして,家にやってきた水兵の水原さんと,すずさんを二人っきりにしてしまうのです!!
「もう会えんかもしれんし」「積もる話があるだろう」と。
えぇ〜!?そこ,譲るところですか?!
それに怒るすずさん!いいぞ!それが愛ですぞ!
とまあ,かように「愛はある」と主張する次第です。
ちょっとおかしいですね,私。

